コードの機能、役割について。その1 〜トニック、サブドミナント、ドミナント〜
- rguitarr7
- 2017年7月20日
- 読了時間: 4分
コードには機能、役割があります。それらを理解すると作曲や編曲等をする際に非常に役立つ知識になります。
今回はそんな、コードの機能、役割の基本について説明していこうと思います。
*今回の内容では、度数、メジャースケール、、4和音までのコード理論、ダイアトニックコード、についての知識が必要となります。
・度数、メジャースケールに関して分からない方は、階名、音階、スケールとは?? 、
・4和音までのコード理論に関して分からない方は、知って役立つコード理論 その1、 その2、 その3、 その4 、
・ダイアトニックコードに関して分からない方は、知っていると最強?!なスケール理論とコード理論 ダイアトニックコードについて 、
これらをご参照下さい。
1.コードの3つの機能について
2.代理コードについて
3. 代理コードを使える理由について
今回は上記3つについて項目ごとに説明していきます。
1.コードの3つの機能について
コードには、3つの機能が存在します。その3つの機能について説明していきます。
○トニック【Tonic】 ・曲中のキーの基となる音。
・スケールの第1音。つまりスケール内の1度の音。
・日本語だと【主音】と表すこともある。
・Tonicの頭文字を取り、【T】と表記される事もある。
・キー内での解決した響き。
・ダイアトニックコードで言うと、【ⅠM7】
○サブドミナント【Sub Dominant】
・スケールの第4音。つまりスケール内の4度の音。
・日本語だと【下属音】と表すこともある。
・ドミナント、トニックへと進行しようとする性質がある。
・Sub Dominantの頭文字を取り、【SD】と表記される事もある。
・キー内での不安定な響き。
・ダイアトニックコードで言うと、【ⅣM7】
○ドミナント【Dominant】
・スケールの第5音。つまりスケール内の5度の音。
・日本語だと【属音】と表すこともある。
・トニックへと解決しようとする性質がある。
・Dominantの頭文字を取り、【D】と表記される事もある。
・キー内での緊張感の強い響き。
・ダイアトニックコードで言うと、【Ⅴ7】
これらの様な機能が存在します。
2.代理コードについて
ここまで学んで、下記の様な疑問が浮かんできませんか?
「ダイアトニックコードの中で、1、4、5度の音にだけ機能があるのか??」
「他のコード(2、3、6、7度)はどうなの??」
もちろん、それらにも機能はあります。
基本的な、T、SD、D、は前項で述べた、1、4、5度ですが、それらの代わりに使えるコード、【代理コード】というものが存在します。
まずは、各ダイアトニックコードが、何の代理として使えるのか見ていきましょう。

上記について文章で説明すると、
Tonic は、ⅠM7が基本コードで、代理で使えるコードが、Ⅲm7、Ⅵm7
Sub Dominant は、ⅣM7が基本コードで、代理で使えるコードが、Ⅱm7
Dominant は、Ⅴ7が基本コードで、代理で使えるコードが、Ⅶm7(5♭)
となります。
それでは、何故これらのコードが代理コードとして使用する事が出来るのでしょうか?その理由について、次項で説明していきます。
3. 代理コードを使える理由について
代理コードとして使えるコードには条件があります。
その条件とは、
【基本コードとコードの構成音が類似している事。】 です。
構成音が似ているコードは音の響きが似ているので、役割も似た役割として使えます。
具体的には、構成音が、4つ中3つ同じもの、がそれに当たります。
それぞれ構成音をまとめてみましたので、見てみましょう。

この様になります。
上記について文章で説明すると、
・Tonic は、
基本コードとなるⅠM7の構成音が、1,3,5,7、
代理で使えるコードの、Ⅲm7が3,5,7,2、Ⅵm7が6,1,3,5 。
・Sub Dominant は、
基本コードとなるⅣM7の構成音が、4,6,1,3、
代理で使えるコードの、Ⅱm7が、2,4,6,1 。
・Dominant は、基本コードとなるⅤ7の構成音が、5,7,2,4、
代理で使えるコードの、Ⅶm7♭が、7,2,4,6 。
となります。
・まとめ
いかがでしたか?難しかったですかね??
ですが、コードの役割が分かってくると、曲を作る時や、曲のコードのアレンジを変える時にとても役立ちます。
なので、是非覚えてみましょう!!
更なるギターライフの向上の為に頑張りましょう!!
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