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オンコード、分数コード、スラッシュコードとは? その2〜転回形について〜

  • rguitarr7
  • 2017年9月14日
  • 読了時間: 5分

 今回は、前回の内容で名前が挙がった、コードの転回形について解説していきます。

 前回の内容をご覧頂けると、今回の内容が理解しやすいかと思いますので、もし良ければ前回の内容、 オンコード、分数コード、スラッシュコードとは? その1〜3種類の分数コードについて〜 も読んでみて下さい。

 

1. 転回形とは

2. コードを用いての説明

3. 3種類の転回形について

4. 転回形を見極める為の練習問題

 

1. 転回形とは

 転回形とはどの様なモノかについて説明していきます。

 転回形とは、

①オンコード、分数コード、スラッシュコードの様な形のもの。

②コードのベース音のみを変化させたもの。

③ベース音が、コードの構成音に含まれている音のもの。

 簡単に説明すると、この様なものが転回形です。

 転回形の定義で最も重要な要素は、③のべース音が、コードの構成音に含まれている音のもの。 というのが最も重要です。

この要因が無いと、それは転回形ではなくなってしまいます。

 この説明だけだと不十分だと思うので次項で、実際にどの様なコードが転回形になるのか見てみましょう。

 

2. コードを用いての説明

 早速ですが、実際のコードを用いて説明していきましょう。

例) C onE

 この場合に、先ずするべき事は、ベース音がコードの構成音に含まれているのかを確認していきます。

 つまり、ベース音E という音が、 コードC の構成音に含まれているのかという事です。

Cの構成音が、C, E, G なので、Eが含まれています

 よって、

C onE はCの転回形コードである。と言えます。

 ここまでで、転回形の見つけ出し方は理解出来たでしょうか?

 

3. 3種類の転回形について

 そんな転回形ですが、実は3種類に分類する事が出来ます。それがこちらです。

①第一転回形

②第二転回形

③第三転回形

 これらをそれぞれ項目毎に説明していきます。

①第一転回形

・コードの3度の音がベース音になっている形。

例1) C/E, Am/C, Em/G,

例2) CM7/E, Am7/C, Em7/G

*転回形は、トライアド(3和音)だけではなく、4和音の場合もあるので、例1の様なトライアドの形もあれば、例2の様な4和音の形もあります。

 構成音   : 3, 5, (7), 1

CM7/Eの場合 : E, G, B, C

②第二転回形

・コードの5度の音がベース音になっている形。

例1) C/G, Am/E, Em/B,

例2) CM7/G, Am7/E, Em7/B

 構成音   : 5, (7), 1, 3

CM7/Gの場合 : G, B, C, E

③第三転回形

・コードの7度の音がベース音になっている形。

例) CM7/B, Am7/G, Em7/D

*第三転回形のみ、他の二つと少し異なり、トライアドは無く、4和音のみが存在します。

 構成音   : 7, 1, 3, 5

CM7/Bの場合 : B, C, E, G

これら3つが3種類の転回形です。

 

4. 転回形を見極める為の練習問題

 ここまで理解頂けましたか?更に理解を深める為に練習問題を解いてみましょう!

・練習問題

次のコードの構成音を明らかにし、第一、第二、第三、いずれの転回形に属するか考え、理由も述べてみましょう。

例)

C/E

Cの構成音 : C, E, G

C/Eの構成音 : E, G, C

第 一 転回形

理由 : 3度の音がベース音となっている為。

Dm/F

Dmの構成音 :

Dm/Fの構成音 :

第   転回形

理由 :

F/A

Fの構成音 :

F/Aの構成音 :

第   転回形

理由 :

Bm(5♭)/D

Bm(5♭)の構成音 :

Bm(5♭)/Dの構成音 :

第   転回形

理由 :

Em/B

Emの構成音 :

Em/Bの構成音 :

第   転回形

理由 :

G/D

Gの構成音 :

G/Dの構成音 :

第   転回形

理由 :

Bm(5♭)/F

Bm(5♭)の構成音 :

Bm(5♭)/Fの構成音 :

第   転回形

理由 :

Gm7/F

Gm7の構成音 :

Gm7/Fの構成音 :

第   転回形

理由 :

A7/G

A7の構成音 :

A7/Gの構成音 :

第   転回形

理由 :

Bm7(5♭)/A

Bm7(5♭)の構成音 :

Bm7(5♭)/Aの構成音 :

第   転回形

理由 :

Ddim7/A♭

Ddim7の構成音 :

Ddim7/A♭の構成音 :

第   転回形

理由 :

解答はページ下部に記載しておきますので、ご確認下さい。

 

・まとめ

 如何でしたか?ここまでだと未だ実践的では無いので、これらをどの様に活かすのか見えてこないかと思います。

 ですが、これらは基礎で非常に大切な部分なので確実に覚えた方が良いです。

 スラッシュコードを使いこなせる様になると、作曲、編曲の際に非常に役立つので、焦らず確実に覚えていきましょう!!

 ギターライフの更なる向上の為に頑張りましょう!!!

・練習問題の解答

Dm/F

Dmの構成音 : D, F, A

Dm/Fの構成音 : F, A, D

第 1 転回形

理由 : 3度がベース音の為

F/A

Fの構成音 : F, A, C

F/Aの構成音 : A, C, F

第 1 転回形

理由 : 3度がベース音の為

Bm(5♭)/D

Bm(5♭)の構成音 : B, D, F

Bm(5♭)/Dの構成音 : D, F, B

第 1 転回形

理由 : 3度がベース音の為

Em/B

Emの構成音 : E, G, B

Em/Bの構成音 : B, E, G

第 2 転回形

理由 : 5度がベース音の為

G/D

Gの構成音 : G, B, D

G/Dの構成音 : D, G, B

第 2 転回形

理由 : 5度がベース音の為

Bm(5♭)/F

Bm(5♭)の構成音 : B, D, F

Bm(5♭)/Fの構成音 : F, B, D

第 2 転回形

理由 : 5度がベース音の為

Gm7/F

Gm7の構成音 : G, B♭, D, F

Gm7/Fの構成音 : F, G, B♭, D

第 3 転回形

理由 : 7度がベース音の為

A7/G

A7の構成音 : A, C#, E, G

A7/Gの構成音 : G, A, C#, E

第 3 転回形

理由 :7度がベース音の為

Bm7(5♭)/A

Bm7(5♭)の構成音 : B, D, F, A

Bm7(5♭)/Aの構成音 : A, B, D, F

第 3 転回形

理由 :7度がベース音の為

Ddim7/A♭

Ddim7の構成音 : D, F, A♭, C♭(B)

Ddim7/A♭の構成音 : A♭, D, F, C♭(B)

第 2 転回形

理由 : 5度がベース音の為

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