7 コードの代理コードについて その2 〜dim7 による代理 〜
- rguitarr7
- 2017年9月10日
- 読了時間: 5分

今回は、7th コードの代理コードとして使える7th コードについて説明していきます。
今回の7thコードの定義は、
C7, D7, E7.....
の様な、7 の事なので、ご注意下さい。
*代理コードについては、 コードの機能、役割について。その1 〜トニック、サブドミナント、ドミナント〜 でも触れているので、そちらもご参照下さい。
* 7 コードの代理コードについて その1 と合わせえて読んで頂けると分かり易いかと思います。
1. 7コードの代理コードの条件について
2. 簡単に代理コードを見つける方法について
3. dim7の特性を利用する方法
4. 代理コードを見つける練習問題
1. 7コードの代理コードの条件について
基本的に代理コードは、音の役割、音の響きが似ているものが代理コードとして使う事が出来ます。
7コードの場合は、トライトーンが特徴的な音なので、それらが一致していないと代理コードとして使う事は難しいです。
トライトーンとは、3全音の事で、7thコードに限って言えば、【3 と 7♭】の事です。
*トライトーンについては、 コードの機能、役割について。その3 〜ドミナントモーション〜 で触れているので、そちらをご参照下さい。
実際にどの様なものか例を挙げてみると、
例)
G7 : G, B, D, F
G#dim7 : G#, B, D, F
分かりますか?ルート以外の音が全て完全一致しているんです。
もちろんトライトーンの音も一致しているので、代理コードとして申し分ないです。
ちなみに、7thコードの代理のdim7thコードは、【裏コード】と呼ばれる事もあります。
2. 簡単に代理コードを見つける方法について
それでは実際に、7thコードの代理コードを見つける時には、どの様に見つければ良いのでしょうか??その方法について説明していきます。
これは覚えてしまえば本当に物凄く簡単で、
7thコードを1度として考え、その 【半音上のdim7コード】 です。
これって非常に簡単ですよね?
一応、いくつか例を挙げてみましょう。
例)
①C7 = C#dim7
②C#7 = Ddim7
③D7 = D#dim7
④E7 = Fdim7
⑤A♭7 = Adim7
この様になります。
3. dim7の特性を利用する方法
この内容は、dim7の特性を知っている必要があるので、dim7について詳しく分からない方は、 覚える労力が4分の1になる。3つだけ覚えれば12個全て覚えるのと同義。 〜ディミニッシュコードの構造について〜 をご参照下さい。
前項目で説明しましたが、【半音上のdim7コード】 が代理コードとして使えます。
そして、それに更に、dim7は1つで4つのdim7コードに変化出来る。という特性を活かすと【半音上のdim7コード】以外にも他のdim7コードを代理コードとして利用する事が出来る。
これについても、例を挙げてみようと思います。
例)
元のコード G7 : G, B, D, F
裏コード G#dim7 : G#, B, D, F
なので、
G#dim7, Bdim7, Ddim7, Fdim7
この様に4つのdim7コードが7thコードの代理として利用する事が出来ます。
理由としては、これらのdim7は構成音が全て同じなので、代理として利用する事が出来るからです。
4. 代理コードを見つける練習問題
理解を深める為に、練習問題を解いてみましょう!
次の7thコードの代理として使える、半音上のdim7コードを見つけ、その構成音を答え、その構成音から、代理コードとして使えるdim7コードを4つ答えましょう。
例)
元のコード G7
裏コード G#dim7 : G#, B, D, F
なので、
G#dim7, Bdim7, Ddim7, Fdim7
1.
元のコード C7
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
2.
元のコード F7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
3.
元のコード D7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
4.
元のコード E7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
5.
元のコード A7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
6.
元のコード B7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
7.
元のコード D♭7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
8.
元のコード E♭7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
9.
元のコード F♯7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
10.
元のコード A♯7 : , , ,
裏コード dim7 : , , ,
なので、
dim7, dim7, dim7, dim7
答えは、ページの一番下に掲載しておきますので、後ほど答え合わせをしてみて下さい。
・まとめ
いかがでしたか?難しい内容だったかもしれませんね。
ですが、これらを理解出来ると、ダイアトニックコードだけではなく、ノンダイアトニックコード(ダイアトニックコード以外のコード(スケール外のコード)) を使用出来る様になるので、アイディアの幅がグンっと広がります。
難しいかもしれませんが、確実に身に付けましょう!!
更なるギターライフの向上の為に頑張りましょう!!
・練習問題の解答
1.
元のコード C7
裏コード C#dim7 : C#, E, G, B♭
なので、
C#dim7, Edim7, Gdim7, B♭dim7
2.
元のコード F7
裏コード F#dim7 : F#, A, C, E♭
なので、
F#dim7, Adim7, Cdim7, E♭dim7
3.
元のコード D7
裏コード D#dim7 : D#, F#, A, C
なので、
D#dim7, F#dim7, Adim7, Cdim7
4.
元のコード E7
裏コード Fdim7 : F, A♭, B, D
なので、
Fdim7, A♭dim7, Bdim7, Ddim7
5.
元のコード A7
裏コード A#dim7 : A, C#, E, G
なので、
A#dim7, C#dim7, Edim7, Gdim7
6.
元のコード B7
裏コード Cdim7 : C, E♭, G♭, A
なので、
Cdim7, E♭dim7, G♭dim7, Adim7
7.
元のコード D♭7
裏コード Ddim7 : D, F, A♭, B
なので、
Ddim7, Fdim7, A♭dim7, Bdim7
8.
元のコード E♭7
裏コード Edim7 : E, G, B♭, D♭
なので、
Edim7, Gdim7, B♭dim7, D♭dim7
9.
元のコード F♯7
裏コード Gdim7 : G, B♭, D♭, E
なので、
Gdim7, B♭dim7, D♭dim7, Edim7
10.
元のコード A♯7
裏コード Bdim7 : B, D, F, A♭
なので、
Bdim7, Ddim7, Fdim7, A♭dim7
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