オンコード、分数コード、スラッシュコードとは? その1〜3種類の分数コードについて〜
- rguitarr7
- 2017年9月12日
- 読了時間: 4分
オンコード、分数コード、スラッシュコード、等これらの言葉は聞いた事がありますか?また、これらの意味って分かりますか?
今回は、オンコード、分数コード、スラッシュコード、について解説していきます。
1. 表記について
2. どの様な音になるのかについて
3. 3種類の役割について
1. 表記について
オンコード、分数コード、スラッシュコードがどの様な表記になっているのか、まず見てみましょう。
①オンコード

②分数コード

③スラッシュコード

この様な表記となります。
そして、これらの読み方ですが、
①CオンE (オンコード) C onE
②E分のC (分数コード) C
E
③CスラッシュE (スラッシュコード) C/E
と読みます。
2. どの様な音になるのかについて
前項で説明した、オンコード、分数コード、スラッシュコードがどの様な音になるのか、構成音を見て分析してみましょう。
①C onE
構成音
E, C, (E), G
②C
E
構成音
E, C, (E), G
③C/E
構成音
E, C, (E), G
この様になります。「あれ?全部同じじゃない??」って思う方もいると思います。
そうなんです。全部同じ意味なんです。
一つ一つ考え方を解説していくと、
①C onE
on E と言うのが、Eの上にと言う意味なので、
・Eというベース音の上でCコードを鳴らす。 という意味の表記です。
・言い換えると、Cコードのベース音をEにする。とも言えます。
②C
E
分母コード E に対して、分子コードがCと言う意味なので、
・Eというベース音の上でCコードを鳴らす。 という意味の表記です。
・言い換えると、Cコードのベース音をEにする。とも言えます。
③C/E
実はこれ、②の分数コードの形を横にしただけの形なので、②と同義です。
つまり、考える過程は少し異なりますが、全て同義と解釈出来ます。
なので、これらは譜面を書く人の好みにより使い分けられているだけ。という事です。
*実は例外もあり、アッパー・ストラクチャー・トライアドという考え方だと、オンコードと、分数コードでは意味が異なる場合があります。
ですが、ロックやポップスの譜面を見ていると、アッパー・ストラクチャー・トライアドとして使われていない場合の方が多い様に感じるのと、いきなり、アッパー・ストラクチャー・トライアドの説明をするとややこしくなってしまうので、今回は説明は控えさせて頂きます。
アッパー・ストラクチャー・トライアドに関しては、後日、詳しく説明していきますので、気になる方はそちらをご参照下さい。
3. 3種類の役割について
オンコード、分数コード、スラッシュコードは、大きく分けて3種類の役割に分ける事が出来ます。その3種類の役割について見てみましょう。
①コードの転回形としての役割
②テンションノートを発生させる役割
③アッパー・ストラクチャー・トライアドとしての役割
これらの3つに分類されます。
一つずつ簡潔に説明していくと、
①コードの構成音の中に含まれる音がルート音になっているパターン
②コードの構成音の中に含まれていない音がルート音になっているパターン
③コードの構成音の中に含まれていない音がルート音になっていて、且つ、分子コード、分母コード共に単音ではなくコードとして考えられ、テンションコードの代理として使用されているパターン。
この様になります。
・まとめ
如何でしたか?「あれ?ここで終わるの?」って印象を受けるかもしれませんね。
ですが、これらの説明は、なかなか複雑で説明が長くなり過ぎて結果よく意味が分からなくなりそうなので、敢えてそれぞれの内容を1記事にして1つずつ詳しく説明していこうと思います。
なので、今回覚えて頂きたい内容は、
オンコード、スラッシュコード、分数コードとは、
・表記の仕方は異なりますが、全て同じ意味で使われる事が多い。
(例外あり)
・あるコードのベース音だけを変化させたコード。
という事を覚えて頂けると幸いです。
オンコード、スラッシュコード、分数コードを正しく覚えると、譜面を読む時に迷わなくなるのは勿論。更に追求すると、編曲は作曲の時にとても役立ちます!
ギターライフの更なる向上の為に頑張って覚えてみましょう。
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