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コードの機能、役割について。その5 マイナー編の1 〜トニックマイナー、サブドミナントマイナー、ドミナントマイナー〜

  • rguitarr7
  • 2017年8月10日
  • 読了時間: 4分

 コードには機能、役割があります。それらを理解すると作曲や編曲等をする際に非常に役立つ知識になります。

 今回はそんな、コードの機能、役割の基本について説明していこうと思います。

*今回の内容では、度数、メジャースケール、マイナースケール、、4和音までのコード理論、ダイアトニックコード、についての知識が必要となります。

・度数、メジャースケールに関して分からない方は、階名、音階、スケールとは?? 、 

・マイナースケールに関して分からない方は、マイナースケールについて 〜ナチュラルマイナースケール編〜

・4和音までのコード理論に関して分からない方は、知って役立つコード理論 その1、 その2、 その3、 その4 、

・ダイアトニックコードに関して分からない方は、知っていると最強?!なスケール理論とコード理論 ダイアトニックコードについて 、

これらをご参照下さい。

 

1. マイナースケールにおけるコードの3つの機能について

2. 代理コードについて

3. 代理コードとして使える基準について

 

今回は上記3つについて項目ごとに説明していきます。

 

1. マイナースケールにおけるコードの3つの機能について

 ナチュラルマイナースケールにおけるコードには、3つの機能が存在します。その3つの機能について説明していきます。

○トニックマイナー【Tonic minor】 ・曲中のキーの基となる音。

・スケールの第1音。つまりスケール内の1度の音。

・日本語だと【主音】と表すこともある。

・Tonic minorの頭文字を取り、【Tm】と表記される事もある。

・キー内での解決した響き。

・ダイアトニックコードで言うと、【Ⅰm7】

○サブドミナントマイナー【Sub Dominant minor】

・スケールの第4音。つまりスケール内の4度の音。

・日本語だと【下属音】と表すこともある。

・ドミナント、トニックへと進行しようとする性質がある。

・Sub Dominant minorの頭文字を取り、【SD minor】と表記される事もある。

・キー内での不安定な響き。

・ダイアトニックコードで言うと、【Ⅳm7】

○ドミナントマイナー【Dominant minor】

・スケールの第5音。つまりスケール内の5度の音。

・日本語だと【属音】と表すこともある。

・トニックへと解決しようとする性質がある。

・Dominant minorの頭文字を取り、【Dm】と表記される事もある。

・キー内での緊張感の強い響き。

・ダイアトニックコードで言うと、【Ⅴm7】

これらの様な機能が存在します。

 

2. 代理コードについて

メジャースケールの機能について学んだ人は、何となく気付いてると思うのですが、マイナースケールの機能にも、代理コードが存在します。

 基本的な、Tm、SDm、Dm、は前項で述べた、1、4、5度ですが、それらの代わりに使えるコード、【代理コード】というものが存在します。

まずは、各ダイアトニックコードが、何の代理として使えるのか見ていきましょう。

 上記について文章で説明すると、

Tonic minor は、Ⅰm7が基本コードで、代理で使えるコードが、Ⅲ♭M7、(Ⅵ♭M7)

Sub Dominant minor は、Ⅳm7が基本コードで、代理で使えるコードが、Ⅱm7(5♭), Ⅵ♭M7, Ⅶ♭7

Dominant minor は、Ⅴm7が基本コードで、代理で使えるコードはない。

 となります。

 Tonic minor の(Ⅵ♭M7)がカッコで括られている理由は、一応理論的に言うとトニックマイナーにも含まれるのですが、コードの働きの面でサブドミナントマイナーとしての働きの方が強いので、カッコで括りました。

 それでは、何故これらのコードが代理コードとして使用する事が出来るのでしょうか?その理由について、次項で説明していきます。

 

3. 代理コードとして使える基準について

 代理コードとして使えるコードには条件があります。

 その条件とは、

 【基本コードの3度の音が含まれている事】と【基本コードとコードの構成音が割と類似している事。】 です。

 それぞれ構成音をまとめてみましたので、見てみましょう。

 この様になります。

上記について文章で説明すると、

・Tonic minor は、

基本コードとなるⅠm7の構成音が、1,3♭,5,7♭

代理で使えるコードの、Ⅲ♭M7が3♭,5,7♭,2、(Ⅵ♭M7)が6♭,1,3♭,5 。

*但し、(Ⅵ♭M7)は機能としては少し弱い。

・Sub Dominant minor は、

基本コードとなるⅣM7の構成音が、4,6♭,1,3♭、

代理で使えるコードの、Ⅱm7(5♭)が、2,4,6♭,1、 Ⅵ♭M7が6♭,1,3♭,5 、Ⅶ♭7が、7♭,2,4,6♭ 。

・Dominant minor は、基本コードとなるⅤ7の構成音が、5,7♭,2,4、

代理で使えるコードは無し。

となります。

 

まとめ

 いかがでしたか?難しかったですかね??

 ここまで詳しく説明しておいて言うのもどうかとも思うのですが、コレは理屈的に覚える必要はありません

 なので、 3. 代理コードとして使える基準について に関しては別に覚える必要はないです。

一応、「代理コードとして使える基準は何なの??」と気になった人(僕みたいなタイプの人)への解説として書きましたが、

「覚えるのが大変。」と感じる人は、 2. 代理コードについて まで理解したら充分です。 

 どのコードがどの様な役割なのかという事が分かってくると、曲を作る時や、曲のコードのアレンジを変える時にとても役立ちます。とても幅が広がってきます。

 なので、是非覚えてみましょう!!

 更なるギターライフの向上の為に頑張りましょう!!

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