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覚える労力が4分の1になる。3つだけ覚えれば12個全て覚えるのと同義。 〜ディミニッシュコードの構造について〜

  • rguitarr7
  • 2017年9月10日
  • 読了時間: 4分

 今回はディミニッシュコードの構造について詳しく説明していきます!

*今回の内容は、4和音コードの基本的な構造と、トライトーンについて知っている事を前提に説明していきますので分からない方は、下記をご参照下さい。

 4和音コードの基本的な構造については、 知って役立つコード理論 その3〜基本的な4和音について〜 、

 

1. ディミニッシュコードの構成音について

2. 1つで4種類のコードになる

3. 3種類のディミニッシュコードについて

 

1. ディミニッシュコードの構成音について

 まず初めに、ディミニッシュコードの構成音を見てみましょう。

*これは4和音コードの基本的な構造について分からないと意味が分からないと思うので、分からない方は、 知って役立つコード理論 その3〜基本的な4和音について〜 、をご参照下さい。

dim7 : 1, 3♭, 5♭, 7♭♭

Cdim7 : C, E♭, G♭, B♭♭

この様になります。これらを鍵盤上で確認してみましょう。

 鍵盤のイラストで数えていけば分かるのですが、

・1度から3♭度のインターバルは短3度(1音半)

・3♭度から5♭度のインターバルは短3度(1音半)

・5♭度から7♭♭度のインターバルは短3度(1音半)

・7♭♭度から1度のインターバルは短3度(1音半)

 この様に、ディミニッシュコードとは、全ての音が短3度(1音半)のインターバルで積み重なっているコードであるといえます。

 この特性を利用すると、1つのディミニッシュコードを覚えるだけで、4つのディミニッシュコードを覚えたのと同義になります。

 一見意味が分からないかと思います。次項で詳しく説明していきます。

 

2. 1つで4種類のコードになる

 前項で述べた内容をまとめると、

・全てのインターバルが短3度。

・1つのディミニッシュコードを覚えれば、4つのディミニッシュコードを覚えたのと同義。

 全てのインターバルが短3度。つまり、どの音から始まっても同じインターバルなんです。

 Cdim7の構成音で説明すると、

Cdim7 : C, E♭, G♭, B♭♭

 です。このどの音から始まっても、全てのインターバルが短3度である。という関係性は変わりません。

例えば、

1. C , E♭ , G♭ , B♭♭

2. E♭ , G♭ , B♭♭, C

3. G♭ , B♭♭ , C , E♭

4. B♭♭ , C , E♭ , G♭

 これらはそれぞれ、1番先頭にあった音が、最後方にくる。という様に順番は変わっていますが、構成音は変わっていません。

 この様に順番が変わっても、それぞれのインターバルが短3度という事は変わっていません。

 ですが、これらはコード名を表記するとしたら全て異なるコード名となります。どの様になるかというと下記の様になります。

1. Cdim7

2. E♭dim7

3. G♭dim7

4. B♭♭dim7 (Adim7)

 この様になります。これらのコードは全て構成音は同じなのですが、ルート音(ベース音)がどれになるかにより、どのコードになるかが決まります。

 つまり、ギター等の上物楽器が、Cdim7を弾いていても、ベースがE♭を弾いている場合、それはE♭dim7となります。

 なので、

 Cdim7を覚えるという事は、E♭dim7, G♭dim7, B♭♭dim7 (Adim7) の合計4つを覚えるのと同義という事になります。

*ベース音の違いだけ注意しましょう。

 そして、これらのコードは構成音が全く同じなので全て代理コードとして使用する事が出来ます。

 

3. 3種類のディミニッシュコードについて

 dim7コードは全部で12個あります。その12個とは何かというと、1オクターヴの中に含まれる音名の数です。

つまり、 

1. Cdim7,

2. C#dim7(D♭dim7),

3. Ddim7,

4. D#dim7(E♭dim7),

5. Edim7,

6. Fdim7,

7. F#dim7(G♭dim7),

8. Gdim7,

9. G#dim7(A♭dim7),

10 .Adim7,

11. A#dim7(B♭dim7),

12. Bdim7,

 これらの12個です。

 12個なのですが、前項で述べた様に1つのdim7コードを覚えるという事は、4つのdim7コードを覚える事と同義なので、実質3つのdim7コードを覚えれば全てのdim7を覚えたも同然となります。

①Cdim7 = (D#dim7)E♭dim7 = (F#dim7)G♭dim7 = Adim7

②C#dim7(D♭dim7) = Edim7 = Gdim7 = A#dim7(B♭dim7)

③Ddim7 = Fdim7 = (G#dim7)A♭dim7 = B♭dim7

 この3種類に分類出来ます。これらを度数、ディグリーネームで見てみましょうj。

①Ⅰdim7 = (Ⅱ#dim7)Ⅲ♭dim7 = (Ⅳ#dim7)Ⅴ♭dim7 = Ⅵdim7

②Ⅰ#dim7(Ⅱ♭dim7) = Ⅲdim7 = Ⅴdim7 = Ⅵ#dim7(Ⅶ♭dim7)

③Ⅱdim7 = Ⅳdim7 = (Ⅴ#dim7)Ⅵ♭dim7 = Ⅶ♭dim7

 この様になります。

 これらのdim7コードは、使われる場面によっても意味合いは変わってきますが、1つの大きな分類で分けるならば、

①トニックディミニッシュとしての、dim7

③ドミナントの裏コードとしての、dim7

②それ以外の役割の、dim7

*②、③の順番はあえて逆にしています。注意して確認して下さい。

 として考えることが出来ます。

 ですが、これは前後のコード進行によっても役割は異なる場合もありますので、注意が必要です。

 これらの詳しい説明については、後日機会を設けて説明しようと思います。

 

・まとめ

 如何でしたか?ちょっと難しい内容でしたか??難しいと感じてしまっていたら申し訳ないです。

 ですが、今回の内容の意図としては、dim7コードを簡単に覚える事に重点を置いたつもりなので、難しく考えずに、dim7コードを簡単に覚える為のヒントにして頂けたら幸いです。

 dim7コードを使いこなせる様になると作曲や編曲の際にも、簡単に難しそうなオシャレなサウンドを入れられる様になるので、覚えたら強い味方になる事間違いなしです!!

 更なるギターライフ向上の為に頑張りましょう!!

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