知って役立つコード理論 その4 〜7th以外の4和音 について〜
- rguitarr7
- 2017年7月2日
- 読了時間: 4分
はい。今回は【7th以外の4和音】について説明していきます。
前回、 知って役立つコード理論 その3〜基本的な4和音について〜 、までの内容を理解している事が前提になります。
なので、【トライアド】、【Susコード】、【7thコード】、を知らない方は前回までの記事、 知って役立つコード理論 その1、その2、その3 、をご参照下さい。
1. 6thコードとは?
2. add9 コードとは?
3. 4和音に慣れよう。
上記3つについて項目毎に説明していきます。
1. 6thコードとは?
・【6thコード】は【6】と表記され【シックス】と呼ばれます。
・【6thコード】は4つの音で構成されているコードです。
・4つの音とは、 1度、3度、5度、6度 を基にした音である。
*トライアド + 6度
・上記の4つで構成される音は【6thコード】と呼ばれる。
・6thコードは1種類のみで、単純に、トライアドに6度を足すだけ。
例えば、Cを基音で考えると
[Major トライアド]
・C6は、 トライアド[C] + 6度(A) の組み合わせで = C, E, G, A (1,3,5,6) の構成音となります。
[Minor トライアド]
・Cm6は、 トライアド[Cm] + 6度(A) の組み合わせで = C, E♭, G, A (1,3♭,5,6) の構成音となります。
[dim トライアド]、[aug トライアド]
*dimトライアドとaug トライアドは、6thコードが組み合わさる事はないです。
[sus トライアド]
・C6 sus4は、 トライアド[C sus4] + 6 の組み合わせで = C, F, G, A の構成音となります。
・C6 sus2は、 トライアド[C sus2] + 6 の組み合わせで = C, D, G, A の構成音となります。
*6susコードは実際にはあんまりないと思います。僕自身、現場で見かけた事が無い形です。
以上が6thコードです。
鍵盤のイラストでそれぞれの度数と音名を確認してみましょう!

2. add9 コードとは?
・【add9コード】は【add9】と表記され【アドナイン】と呼ばれます。[add]が英語で【加える】という意味です。
・【add9コード】は4つの音で構成されているコードです。
・4つの音とは、 1度、3度、5度、9度 を基にした音である。
*トライアド + 9度
・上記の4つで構成される音は【add9コード】と呼ばれる。
・add9コードは1種類のみで、名前の通り単純に、トライアドに9度を足すだけです。
ここまでは、6thコードとほとんど同じですが、謎なのは【9度】ですね。
まずは、鍵盤のイラストをご覧下さい。

1,2,3,4,5,6,7度ときたら次に、1,9,3,11,5,13,7度と続いていきます。
つまり、
2度 = 9度 ,4度 = 11度 ,6度 = 13度
と異名同音となります。音は同じなのですが、名前と意味合いが異なってきます。
9,11,13度 の3つは【テンションノート】と呼び、これらの【テンションノート】を構成音に含むコードを【テンションコード】と呼びます。
【テンションコード】についての詳細は次回の更新にて説明していこうと思います。
話は戻って、add9コードをCを基音で考えると
[Major トライアド]
・Cadd9は、 トライアド[C] + 9度(D) の組み合わせで = C, E, G, D (1,3,5,9) の構成音となります。
[Minor トライアド]
・Cmadd9は、 トライアド[Cm] + 9度(D) の組み合わせで = C, E♭, G, D (1,3♭,5,9) の構成音となります。
[dim トライアド]、[aug トライアド]、[sus トライアド]
*dimトライアドとaug トライアドとsusトライアドは、add9thコードが組み合わさる事はないです。
つまりメジャートライアドとマイナートライアドとしか組み合わさる事は無いです。
以上がadd9thコードです。
ですが、[add9]と[sus2]って結構似てると思いませんか??これ紛らわしくて混同されがちなんですよね。
でも[add9]と[sus2]は全然別物なのです。
大きな特徴として、
・[add9thコード]には3度が入っている(構成音 1,3,5,9(2) )に対して、
・[susコード]は3度が無い形(構成音 1,2(9),5 )です。
つまり[add9thコード]はメジャーかマイナーかがハッキリしている。
それに対して[susコード]はメジャーかマイナーかが分からない。
という特徴があります。
3. 4和音に慣れよう。
このコード理論の回で恒例になりつつある練習問題のコーナーです(笑)
何となくでも理解出来た方は、更なる理解を深める為にいくつかの練習問題をやってみましょう!!
○練習問題
次のコードの構成音を書きましょう。
例1)G6 答(G,B,D,E)
①Em6 答( , , , ) ②Fadd9 答( , , , )
③Gmadd9 答( , , , ) ④A6 答( , , , )
⑤Cm7(5♭) 答( , , , ) ⑥Eaug7 答( , , , )
⑦F7sus4 答( , , , ) ⑧Cdim7 答( , , , )
⑨GM7(5+) 答( , , , ) ⑩AM7 答( , , , )
答えはページの一番下に用意しておきますので、答えを確認してみて下さい。
・まとめ
いかがでしょうか?多分今回も結構難しかったですよね?ここまでしっかりと理解出来ていれば、コード理論のゴールはあと少しです!
(まだ半分くらいはありますが。。)
ですが、ここまでの基本的な理論を理解していれば、これから出てくる理論もスグに理解出来ると思います。
コード理論の知識を更に深めて、もっと楽しいギターライフを送りましょう!!
*最後に前項での練習問題の答えを載せておきます。
①Em6 答(E,G,B,C♯) ②Fadd9 答(F,A,C,G)
③Gmadd9 答(G,B♭,D,A) ④A6 答(A,C,E,F♯)
⑤Cm7(5♭) 答(C,E♭,G♭,B♭) ⑥Eaug7 答(E,G♯,B♯,D)
⑦F7sus4 答(F,B♭,C,E♭) ⑧Cdim7 答(C,E♭,G♭,B♭♭)
⑨GM7(5+) 答(G,B,D♯,F) ⑩AM7 答(A,C♯,E,G♯)
Comments