オクターヴについて
- rguitarr7
- 2017年6月25日
- 読了時間: 5分
オクターヴについて話をしていこうと思います。まず、【オクターヴ】なの【オクターブ】なの?って質問がたまにあるんですが。どっちでも良いんじゃないですかね?(笑)
そもそも日本語じゃない外来語の発音なんて適当で良いと思うんですよ。だって【オクターヴ】って英語だと【Octave】って表記して【アクタァヴ】みたいな発音なんですよ。だから厳密には【オクターヴ】、【オクターブ】ってどちらも間違いだけど日本国内ではどちらでも伝わるからどちらでも良いんじゃないかと。
*他にも【ボーカル】なの【ヴォーカル】なの??とか【アイオニアン】なの【イオニアン】なの??とか(笑)
すみません。話が大分逸れましたが、オクターヴについて説明していきますね。
オクターヴとは?
ギターにおけるオクターヴ奏法について
指板上の音を覚える練習方法について
今回は上記3つについて項目毎に解説していきます。
1. オクターヴとは?
・8度音程の事。
・同じ音名だけど音の高さが異なるもの。
この説明で、「なるほどね。」とならないと思うので鍵盤のイラストを用いて更に説明します。

このイラストの様に同じ音名(C)だけど音の高さが違うものこそ【オクターヴ】です。
そして、真ん中の赤いCを基準に考えると、左側の青いCは1オクターヴ下の(低い)C、右側の緑のCは1オクターヴ上の(高い)C、などと呼ぶ事もあります。
1オクターヴ上(下)の更に1オクターヴ上(下)は2オクターヴ上(下)という感じに表されます。
2. ギターにおけるオクターヴ奏法について
○オクターヴ奏法とは
・1度(ルート)と8度(オクターヴ上)の音のみを弾く奏法。*基本的に弾くのは2音のみ。
・【人差し指と薬指】もしくは【人差し指と小指】の2本だけで押さえる事が出来る奏法。*弾きやすい方で良いと思います。
・パワーコード同様、同じフィンガリングで、フレット、弦を変えるだけで色んな音が弾ける便利な奏法です。*パワーコードについて分からない人はこちら、パワーコードについて (曲を簡単にする方法 その2) 、をご覧下さい。
というものです。肝心の押さえ方について見ていきましょう。
○オクターヴ奏法の押さえ方と特徴
・人差し指で1度(ルート)を押さえ、薬指(もしくは小指)で8度(オクターヴ)を押さえる。*僕の場合は人差し指と小指です。それ以外の指で他の弦をミュート(消音)する必要がある。
・6弦にルートがある場合は4弦に8度があり、5弦にルートがある場合は3弦に8度がある。
・4弦にルートがある場合は2弦に8度があり、3弦にルートがある場合は1弦に8度がある。
・6、5弦ルートの場合と、4、3弦ルートの場合で押さえるフォームが異なる。
・6弦、5弦ルートの場合、ルートから見て、2つ隣の弦の2フレット先に8度がある。
例)・6弦の1フレット(F)がルートの場合、4弦3フレット(F)が8度となる。
・5弦の3フレット(C)がルートの場合、3弦5フレット(C)が8度となる。
*・4弦、3弦ルートの場合、ルートから見て、2つ隣の弦の3フレット先に8度がある。
例)・4弦の3フレット(F)がルートの場合、2弦6フレット(F)が8度となる。
・3弦の5フレット(C)がルートの場合、1弦8フレット(C)が8度となる。
実際にどの様に押さえるのか見てみましょう。




・1番目の写真が、6弦の1フレット(F)を人差し指、4弦3フレット(F)を小指で押さえている形。
・2番目の写真が、5弦の3フレット(C)を人差し指、3弦5フレット(C)を小指で押さえている形。
・3番目の写真が、4弦の3フレット(F)を人差し指、2弦6フレット(F)を小指で押さえている形。
・4番目の写真が、3弦の5フレット(C)を人差し指、1弦8フレット(C)を小指で押さえている形。
*人差し指と小指以外が変なフォームなのは、他の引かない弦をミュート(消音)している為です。
オクターヴ奏法を使いこなす為に、まずはフィンガリングを覚えました。(この段階では綺麗に音も鳴らないですし、使い方も分かりません。)
3. 指板上の音を覚える練習方法について
次に指板上の音を覚える必要があります。なので指板上の音を覚える練習方法について説明します。まずは譜面をご覧下さい。

はい。安定の汚い手書きの譜面です(笑)
この譜面をただ漠然と弾いていくのではなく、最初は6弦、5弦のルートの位置を強く意識して弾いていきます。
*全て鍵盤で言うところの、白鍵部分(#、♭)が付かない音のみ書いてあります。
1つずつ説明していくと、
①5弦上における【ドレミファソラシド】を表しています。*これはアコギだとハイフレットが弾けない可能性がありますので、アコギで練習する場合は飛ばしても大丈夫です。
②6弦上におけるルートと8度のフォームを、開放弦〜12フレット(E〜E)までを示しています。
③5弦上におけるルートと8度のフォームを、開放弦〜12フレット(A〜A)までを示しています。
④、⑤は3小節目からは8度を先に弾き、ルートを弾く形になっています。この時に反対に先に弾く音をルートと考え、後に弾く音を8度下と意識して弾いてみましょう。そうする事により、4弦(もしくは3弦)のルートの位置を感じる事が出来ます。
④6弦ルートを意識して始まり、3小節からは4弦をルートとして意識する。
⑤5弦ルートを意識して始まり、3小節からは3弦をルートとして意識する。
まずは①、②、③、の練習で6弦、5弦のルートの位置をしっかり覚えていきましょう。
そして慣れ、覚えてきたら、ルートと8度を同時に弾く奏法を練習していきましょう。(ミュートが肝です)
更に慣れたら、自分の好きなメロディーをオクターヴ奏法で弾いてみる練習をして見ましょう!
*僕はレッスンの時に「カエルの歌」を使用する事が多いです。
・まとめ
オクターヴ奏法は弾けるようになれば簡単にメロディアスなギターソロ等を弾ける様になる便利な奏法です。
ですが最初のうちは綺麗に音を出すのが結構難しい奏法です。なので最初は綺麗に音を出すことよりも、どこに何の音があるのかを覚える。という事から始めましょう。
オクターヴ奏法で綺麗に音を出す方法については後日説明していこうと思うので、詳しく知りたい方はそちらをご覧下さい!
日々新しい奏法を習得して更なるギターライフの向上を目指し頑張りましょう!!
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