アルペジオ 〜表現力をグッと高めよう〜
- rguitarr7
- 2017年6月14日
- 読了時間: 4分
まずアルペジオをご存知でしょうか??
・アルペジオとは、コードの分散和音の事です。分散和音とは和音(コード)の音を一音一音バラバラに弾くという事です。
・アルペジオはピックで弾く事も出来ますが、その方法は正確なピッキングコントロールが要求され、比較的難しいので、今回は手で弾くアルペジオについて説明していきます。
アルペジオの表記
アルペジオのフォームと弾き方
アルペジオの基本ルール
アルペジオの練習法
今回は以上の4つを項目毎に説明していきます。
1. アルペジオの表記
アルペジオを弾く為には、最初にアルペジオの表記について覚える必要があります。
まずはイラストをご覧下さい。

このイラストを見て分かる様に右手のイラストです。そして、
親指が[p]、人差し指が[i]、中指が[m]、薬指が[a]、小指が[ch]
と表記されます。
アルペジオ用の譜面という物があるのですが、それにはこれらの様な表記で記されていますので覚えましょう。
2. アルペジオのフォームと弾き方
○アルペジオのフォーム
・まず、フォームについてですが、手に力を入れていない状態(パーに寄りの、パーとグーの間くらい?)で手首を軽く曲げ(曲げる角度は手の長さ等により異なります)、手首をキツく曲げすぎると指が動かしにくくなるので要注意です。
・そして親指(p)は4、5、6弦(弾くコードにより異なります。*後述)、人差し指(i)は3弦、中指(m)は2弦、薬指(a)は1弦、、小指は浮かせておく人もいるのですが、僕の場合はボディーにくっつけています。(試してみてやりやすい方で大丈夫です。)とそれぞれの弦の下側に軽く潜り込ませます。
この時の指の深さが深いと大きい音が鳴り易く、深過ぎると指が引っ掛かり引きにくくなります。反対に浅いと音が小さく、弾きやすくなります。(浅すぎると弾きにくいですが)

こんな感じです。ちょっと見づらいですかね??
○アルペジオの弾き方
・弾き方ですが、先程のフォームから、軽く指を折り曲げて閉じていくイメージです。手首や指全体を使うのではなく第2関節辺りが曲がる様な形です。
・3弦を弾く時は人差し指を曲げ、2弦は中指を曲げ、1弦は薬指を曲げて弾きます。(4〜6弦は親指)

この写真の人差し指に注目して下さい。これが3弦を人差し指で弾いた直後の人差し指の形です。*ちなみに親指は5弦の上に置いている状態です。
3. アルペジオの基本ルール
・各指のポジション
・各指のポジションは基本的に固定し、決まった指が決まった弦を弾きます。
・3弦を弾く時は人差し指(i)、2弦を弾く時は中指(m)、1弦を弾く時は薬指(a)を使って弾きます。
・4、5、6弦を弾く時は親指(p)を使って弾きます。
親指が弾く弦に関してはコードにより異なりますがルールがあります。
・親指はコードのベース音(コードの中で最も低い音(ルート音とも呼びます。))を弾きます。
・【A,B,C がベース音の時は5弦を弾く。】、【Dがベース音の時は4弦を弾く。】、【E,F,Gがベース音の時は6弦を弾く】 *この全てはコード表に載っている様なコードを想定しています。
つまりコードがCの時の親指は5弦、Dmの時は4弦、Em7は6弦。という具合です。
ですが、オンコードやスラッシュコードと呼ばれるものは少しややこしくて、
・【 Em7/B ,Em7onB】 等の表記は、Em7 を押さえるがベース音はBという意味なので、親指が弾くのは5弦となります。
*あとは奏法の例外として、1弦を弾かないパターンのアルペジオもあり、その時には、【5、6弦を親指、4弦を人差し指、3弦を中指、2弦を薬指、で弾く場合もありますが、最初は先程挙げた基本的な弾き方をマスターしましょう!
4. アルペジオの練習法
・基本的な弾き方で基本的な演奏パターンを覚える。
最初はコードは無視して左手は何もせず、右手だけを動かしてみましょう。反復して覚えて譜面を見ながらでなくてもパターンを弾けるようにしましょう。
・パターンを覚えたら、ゆっくりで良いので一定のテンポで右手だけ弾いてみる。
・慣れたら左手のコード進行と合わせ、ゆっくり一定のテンポで弾く。
これらの繰り返しで1つ1つのパターンを確実に覚えていきましょう。
アルペジオの練習用の譜面を載せておきますので参考にして見て下さい。

字が汚くて読みにくいですよね。スミマセン。。
・まとめ
アルペジオが弾ける様になると表現方法がグッと広がり、弾ける曲が一気に増えます。その反面習得するまでには結構な練習時間を要すると思います。
なので、焦らず毎日少しずつで良いので練習しましょう。アルペジオを習得し表現力を高め更に楽しいギターライフを送りましょう!!
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